意外と知っていそうで知らないオフロードを健全に走る為のルールとマナー…!あなたが知らないが為に犯してしまった失敗が、後で大きな社会問題となってしまっては、さぁ~大変です!!
何点かの考えられる疑問点やあやまちをリストアップしてみましたので参考にしてください。
■ モトクロスタイヤの装着は違反か…?
モトクロスタイヤの装着は違反では有りません。道路交通法に触れる部分は有りません。ではどうして、『公道走行不可』の表示や『NOT FOR HIGHWAY USE』とタイヤに刻まれているのでしょうか? これはモトクロス用タイヤは元々レース専用として開発したタイヤで有って、公道を走る為のテストは全く行っていないタイヤです。それを公道で使用して不具合が起こっても製造元のメーカーでは責任を負えませんので、メーカーの自主規制で『公道走行不可』や『NOT FOR HIGHWAY USE』を表示せざるを得ない訳です。ですから、モトクロスタイヤを履いて起こった事故やトラブルに関しては、自己責任の範囲で解決するしかないと言う事となります。もっとも、近年は環境保全などの問題から自然をいたわる考えが浸透しておりますので、公道走行可能なタイヤを装着するのが望ましいと思います。
■ トレッキング・ツーリングで掘ってしまった轍は修復しましょう!
トレッキング・ツーリング(通称、藪こぎツーリング)でのヒルクライムは非常に楽しいものです。自分の力量とバイクの性能をフルに使って登れた坂は格別なものを感じます。しか~し、楽しい事もあまり数多くチャレンジしますと、あっという間に轍だらけとなってしまい、自然を破壊する事となってしまいます。「たかだかバイクが走った事で出来た轍なんて森林伐採などと比べたら自然破壊と言えるの?」と思いますが、現在のオフロードバイク事情は社会的に非常に厳しい目が有ります。楽しい事をいつまでも続けて行きたいと思うので有れば、掘ってしまった轍は修復して帰りましょう。もしくは、掘らない走りを心がけましょう!
■ モトクロッサー(ナンバー無し)で林道や河川敷を走るのは違反か…?
モトクロッサーに限らずナンバーの取得の出来ない競技専用のバイクは道路を走る事が出来ません。道路とは私道、神社の境内、公園、海辺、堤防上、農道、林道など、いわゆる道路の形態を整えていない所でも人や車が自由に出入り出来る所は道路とみなされます。「山の中の林道だからクルマも来ないし、人に見られる事もないからモトクロッサーで走っちゃえ~~。」と言うのは違反です。また、よく河川敷でモトクロスの練習をしている姿を見かけますが、これも厳密には違反です。但し、河川敷の管理は国土交通省の管轄となり、通常の国家公安委員会警察庁の管轄とは異なります。ですから、白バイやパトカーのお巡りさんに捕まることは無いとは思いますが、国土交通省の黄色い巡回車に注意される可能性は有ります。国土交通省側ではこれらの違反行為を罰する制度は有りませんので実際問題として、ナンバーの無いバイクでの河川敷走行は事実上黙認というケースが多いようです。
■ 河川敷での堤防の上り下りは御法度!
河川敷でのモトクロスの練習を国土交通省が黙認しているのでは、「大手を振ってモトクロッサーで走って良いのか」と言ったら、そうでは有りません!かなりおおめに見てもらっているに過ぎません。ですから最低限のルールは守るようにしないと、あっと言う間に『バイク立ち入り禁止』の看板が立ってしまいます。例えば堤防の斜面の上り下りは御法度です。(斜面に轍が出来て大洪水の時に轍をきっかけに決壊する恐れ有り。)また、川原の地形を変えたりしてはいけませんし(重機でコースを作るなど。)、近隣住民とのトラブルもタブーです。勿論ゴミや廃棄物などの不法投棄は絶対にダメですよ。
■ ハイキングコースや参道などを走るのはマナー違反です!
ハイキングコースや、神社、お寺の参道などは人が通る為の道です。そこをバイク(ナンバー付)で走るのは違反では有りませんが、世間的に言ってかなりマナー違反です。そのような道へ止むを得ず入り込んでしまった場合には、極力安全運転で、歩行者がいる場合などは「すみませんねぇ~~」などのひと声掛けるぐらいの気持ちが必要かと思います。迷い込んだ以外は走行しない事が望ましいです。
■ 絶景ポイントで「缶ビールでプシュっと乾杯」は、かなり違反です!
林道ツーリング途中の見晴らしの良い絶景ポイントでの食事は最高です。でも、たま~に、そこで缶ビールをプシュっと開ける人っていませんかぁ~。最近は犯罪者扱いとなってますよ…。そこにお泊りするんだったら良いんですが、絶対にダメですからね。
■ 保安パーツは作動良好に!
オフロードコースを走る分には問題有りませんが、林道を走る時には保安パーツは作動良好状態で走りましょう。「作動しなくても形だけ付いていればOKだろう…。」などと自分規則で走ってる人いますよねぇ~。林道も公道です!道路交通法は守りましょう。
■ 左ミラーが付いていないのは違反です!
オフロードバイクの場合、オフロード走行中に邪魔になったり、軽量化を考えて左ミラーを取外す傾向が有りますが、最近、福島県警は左ミラーの付いていないオフロードバイクの取締りを行うようです。左ミラーは道路交通法上付いていないと違反です。(50ccを除く)少々邪魔かも知れませんがキチンと取付けておきましょう。
■ 林道も公道です。キープレフトで走りましょう!
林道も公道です。街中と基本ルールは一緒ですよ。キープレフトの原則は勿論の事、先の見えないブラインドコーナーなどは慎重に走るようにしましょう。
■ オフロード走行は、ひとりで走るのは危険!
これは林道でもオフロードコースでも言える事です。オフロード走行には危険が伴います。転倒をして怪我をしてしまう場合も有ります。例えばひとりで林道に行き谷底へ転落して大怪我をしてしまったら、大変な結末がやってきそうですよね…!出来る限りひとりでは走らないようにしましょう。でも、どうしても…と言う場合は、携帯電話の電波が届く範囲が望ましいかと…。